高級腕時計のブランド、歴史

時代を超えて魅了し続ける腕時計には、語り継がれる伝説やさまざまな逸話が宿ります。腕時計を手にするということはそこに宿る物語を手にするということです。そういった腕時計ブランドの歴史やその腕時計にまつわるストーリーを紹介します。

2004年に復刻した、ロッレクスの「ターノグラフ」とは?

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ロレックスのターノグラフは、回転ベゼルを装備した個性的なモデル。そして通常のデイトジャストと異なる赤い秒針、赤い日付、赤い囗ゴが特徴の注目のロレックスの逸品です。

1930年代後半から、創業者の(ンスーウイルスドルフとロレックス社は、回転するベゼルに関わる特許を複数取得しました。

53年に成果は結実し、2つの製品が登場します。ひとつは「サブマリーナー」。そして、この「ターノグラフ」です。

デイトジャストの中でも特に個性的なターノグラフは、2004年、現在のデザインで新たに登場した、注目すべきモデルです。

現行の夕ーノグラフにも永遠のベストセラー、デイトジャストの基本的なシルエットが継承されています。

しかし違いは決定的です。ターノグラフに装備されるのは、円周を60等分する数字とゼロ位置のトライアングルを備えた回転ベゼル。

「TURN-O-GRAPH一のOの文字は、このベゼルの形象にほかならりません。そして文字盤上の赤い秒針、赤い日付、赤いロゴ。

両方向可動の回転ベゼルの操作性は独特です。サブマリーナーのような「固定する」ことを前提とする逆回転防止ペゼルに対して、ターノグラフのベゼルはさまざまなシーンで「動かす」ことを前提としています。

絹の白手袋をはめた指先でも、滑らかに転がるだろうその触感には、ほかに比べるものがありません。

この回転ベゼルは、ドレスウォッチに特別な機能と存在価値をもたせました。

クロノグラフ機構を必要とせずに、経過時間の計測を容易に行っことができるのです。

現在の分針または秒針に、ベゼルのゼロ位置のトライアングルマークを合わせるだけで、事実上、ストップウォッチのように計測が可能。

時針にセットして、より長い経過時間を読み取ることもできます。

クロノグラフのように特別な操作をすることなく、我々が体得しているアナログ時計を読むスキルの身体性に調和した、極めて実用的、身体的な機能なのです。

ウイルスドルフが夢見た回転ベゼルの技術は、ひとつはサブマリーナーとなり、スポーツモデルが継承しました。

その一方で「スーツにスポーツウォッチは野暮」という、旧き良きドレスコードにものっとるターノグラフの存在価値は貴重です。

さらに現行のターノグラフは、デイトジャストでありながらスポーツモデルとの界面にあり、ドレスースタイルやカジュアルースタイルのどちらにもマッチし、オンタイムにもオフにも好ましいです。

ターノグラフのムーブメントは、すべてクロノメーター。そしてケース内の立ち上がり部分には王冠マークと、連続する「ROLEX」の文字、シリアルナンバーが刻印されています。


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ロレックスの歴史が物語る、画期的な機構と名品

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ロレックスは20世紀初頭に創業。腕時計の黎明期に誕生し、やがて腕時計界を牽引する存在となります。なかでも50年代は、名機を輩出した注目すべき時代です。

ロレックスの歴史は1905年に始まっている。創業者(ンスーウィルスドルフが、ロンドンにウィルスドルフーアンドーデイヴィス社を設立。この時計会社は08年、「ROLEX」の名をスイスで商標登録しました。

時計史上最も有名なスイス時計ブランドが誕生したことを、この時点で気づいた人問は少なかったそうです。

後に本社はイギリスからスイスージュネーブヘ移転。名実ともにスイス腕時計となり、ロレックスの快進撃が準備されました。

この時期のロレックスの慧眼は、誕生して間もない腕時計に注目したことです。

当時はまだポケットウォッチ全盛の時代。

未だ新興メーカーのロレックスは、先駆者不在の分野に将来を描いていたのです。

1910年、ロレックスは腕時計ムーブメントとして初めてのクロノメーター認定を取得。14年にはイギリスのキュー天文台による精度テストで、初のA級証明書を獲得しましたた。

小型のため精度を出すのが難しい腕時計ムーブメントでの快挙が、未来を拓いました。

最初の大発明は26年。この年、常識を覆す「オイスター」ケースを開発。腕時計初の本格的な防水機構
を備えました。

牡蠣のように頑丈なケースは商品名に採られ、ロレックスの腕時計を決定的に性格づけることに。

翌年にはねじ込み式リユースの特許を取得し、防水性能は万全となります。

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同年10月、ロンドン在住のメルセデスーグライツが女性として初めて、ドーヴァー海峡を泳いで横断することに成功しました。

ロレックスーオイスターを腕につけたまま英仏問を泳ぎきったヒロインのニュースとともに、ロレック
スの名前は一躍脚光を浴びる第2の大発明は31年、画期的な自動巻き機構バーペチュアルーです。

360度回転する半円形ローターを持つこの機構は、後の腕時計の歴史を左右する画期的で実用的な発明でした。

その名の通り永続的に巻き上げられるこの機構も、商品名となりました。

45年、「デイトジャスト」を発表。日付を表示するだけでなく、そのディスプレイが深夜12時に切り替わる独創的なメカニズムは、いまもロレックスのお家芸です。

曜日表示をフルレターで12時位置に表示する「デイデイト」は、56年に誕生。

普通名詞でありながらロレックスの独創を意味する固有名詞が、50年代にはほぼ出そろいます。

これらの技術は、現在でもまったくその評価が揺るがない、ロレックス不朽の金字塔です。

これ以後、今日に続く名品が腕時計史に続々と登場します。「エクスプローラー」「サブマリーナー」、初代「GMTマスター」「デイデイト」、初代「ミルガウス」らは50年代に誕生しています。

61年「コスモグラフ」、67年「シードゥエラー」、88年の自動巻き「コスモグラフーデイトナ」、92年「ヨットマスター」。

そして2007年のバーゼルーフェアで衝撃的なデビューを飾った「ヨットマスター」と、華麗な復活を遂
げた「ミルガウス」などなど……。

その歴史を振り返ると、ひと際目を引く豊穣の年が53年である「エクスプローラー」と「サブマリーナー」の誕生年。

この年、オイスターパーペチュアルを装備した登山隊は、人類初のエベレスト登頂に成功しました。

そしてこの年にはもう1本、注目すべきモデルが誕生していました。

2004年のバーゼルーフェアで復刻し、通好みのロレックスと評される「オイスターパーベチュアルデイトジャストターノグラフ」です。

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